絶対的な幸福と環境問題
これまでに、YouTube動画でもこのブログでも、このような図を使っていたんですが
実は、覚醒、悟りと言われている状態は、この図の全てを含んでいるものです。
こんにちは!シリウス洋子です。
今回は、環境が私たちに与える影響をもう少し見ていきますね。
悟った、涅槃に到達した、覚醒した、そういう方にももれなく該当するお話ですので、覚醒者さんこそ読んでみてくださいね!
もちろん、そういう体験がない方にもわかりやすく書きましたよ。
本題です。
覚醒(悟る)前は、【有】の中(自我意識、青い線の中)しか知りません(忘れています)。
でも、「自分の元はこっち(【無】【真我】)だった!」と思い出すのが覚醒、悟りなので、記憶を取り戻したあとは、ずっと【無】と【有】との両方(緑色の楕円)が「私」の全てなのです。
※楕円形がうまく図に入れられなかったのですが、本当は、この図に書かれているもの全てです。
記憶を取り戻す前と後とではどれくらいの違いがあるかと言えば、
取り戻す前は、悪夢にうなされて、そこが「現実」だと思って夢の中をさまよっている状態(実は、「幸せ」と言っている人の多くはまだ夢の中で幸せを感じている)。
〇〇が手に入ったから幸せ、失ったから不幸だという、その場やその時に変わっていく幸福感にずっと支配されています(「相対的幸福」)。
取り戻した後は、そこが「夢の中」だったと思い出しているので、体は夢の中を生きているのですが、意識は目が覚めています。
だから「覚醒」と呼ばれているんでしょうね。
意識は目が覚めているということは、何があっても夢の中なんだから大丈夫と完全な安心状態です。
地球が破滅しても、宇宙が崩壊しても、自分の幸福感に変わりはありません(【絶対的幸福))。
ただ、最近の非二元系によく見られる「全ては幻」だからもう何もしなくていい、という誤解が広まっているのは、【無】に偏ってしまったからですね。
ただ、【無】をきちんと正視すると、【有】の大切さが観えてくるので、【有】というこの夢の中をしっかりと最後(死ぬまで)まで生きて、「私個人の人間」というキャラクター(役柄、配役)を、このドラマが終わるまで演じ切るのです。
もちろんそこが「夢の中(ドラマ)」だと分かった上でそうするのです。
毎日私たちが楽しみに観ているドラマや映画の役者さんだって、そうしています。
ドラマの中の役が本物の自分だなんて誰も思っていません。
監督が「カット!」と言えば、役で睨み合っていた二人が仲良く笑い合うのです。
そして家に帰って温かいご飯を食べて、安心して眠りに就きます。
ドラマの中だとわかっているから安心して演じ切ることができるのです。
もし偽物のナイフだと知らなければ、怖くて振り回すことさえできませんからね。
【無】も【有】も表裏一体で、どっちかが欠けるとどっちも成り立ちません。
だから覚醒者は【有】の世界も大切にします。
様々な貢献の方法があるんですが、無償、有償を問わずに、「全体」という緑色の楕円のために奉仕しています。
「私」とは「全体」であることを思い出したということは、それ以降は「全体」のために奉仕するということが自然な流れなのだということですね。
そこで私は「人間」が苦しむ根本的な原因を意識、環境、政治の3つにまとめてお話しました。
意識が楽になっても、人間が行う環境と政治(経済も含む)はずっと、人間(自分や他者)、動植物、地球に影響を与え続けています。
それは、覚醒(悟り)をしても同じなのです。
ワンネス体験というものをした方にとっても同じだと思います。
ワンネスということは、「私」=「全てで1つ」ですからね。
人間の体というものを持っているのだから。
何かを食べて、どこかに住んで、ウンチをして、お水を使って浄化槽や下水道に流しているでしょう。
そのシステムが環境破壊型なので、ここを変えていかないと、調和がとれないんですね。
簡単に言えば、一部のお話だけですが、こういうことです。
- 【食】栽培ということがそもそも環境破壊になっている(自然界ではその場に合った植物が自生しているが、日本の気候は寒暖があって厳しいので、栽培をしないと食べられない)が、その中でも、農家さんに依存している今の農の在り方は、農薬、化学物質、過剰な有機肥料・堆肥などを使うことで、私たち人間の全て(精神、心、体、性格、仕事や対人関係に至るまでの全て)を乱しているだけでなく、他の動植物や地球に大きな負担をかけている。
- 【水】特に今は、水資源をめぐって大きな危機が起きています(水源地の枯渇、民営化などによる水道料金の高騰)。湧き水、井戸水などを必要なだけ汲んでいただき、汚さずに土に還すのが本来のあり方ですが、水道や下水道に依存したことによって、私たちは、水という命にとって最も大切なものも、安全に使うことができなくなっています。
- 【住】1のように自然界は、土を基本にして全てが調和して生きているので、人間がそこを開発したり、建物を建てたりアスファルト舗装をしまうと大地を塞ぎ、水と空気の流れを滞らせてしまって窒息状態になる(これが洪水や土砂災害の原因にもなっている)。そこに元々住んでいた微生物を始めとする土壌生物(ミミズなど)を生息不能にし、雑草なども生えなくなって、土はどんどん壊れて痩せていく(これも洪水や土砂災害が加速させる)
- 【衣】食と同じように、本来は、自分が栽培した綿などを織って縫って修繕をしながら長く使うが、現在は、安い賃金で大量生産をしているため、人体に良いものがあまり流通していない。石油製品(化繊、フリースなど)で帯電しやすくなり、病気や精神不安定を引き起こす。
そうやって人間が生きにくくなったんですね。
今、その不調和な状態を教えてくれているのが災害、水の問題などかと思います。
残念ながら私たちは、危機を感じないと、当たり前にあった【有難さ】に気づかずにこうやって壊してしまう生き物なのですね。
今、気候変動や気候危機が起きてやっと重い腰を上げている状態です。
自然界は循環しています。
本来の私たちは、その自然の循環の中から与えられたものの中でおすそ分けをしてもらっているに過ぎないのに、自分達のエゴのために、好きなようにこの地球を改変してきました。
例えば、
- 冬に食べるトマト、キュウリなどの夏野菜
- クリスマスに食べる初夏の食べ物イチゴ
- お正月に飾る夏の花ユリ
- ホームセンターで早めに販売できるようにハウス栽培される多くの苗たち
本来の野菜やお花は、大きさも形も不揃いで収穫時期がバラバラです(固定種、在来種)。旬の時期にいただけるだけです。
そんなに大きくもなく、味が濃くてしまっています。
今、流通しているのは、肥料で無理に太らせたメタボ野菜なのです。
フォアグラは、無理に食べさせて脂肪肝にし、それを食べています。
それと同じです。
実は、自然界(虫、鳥、獣たち、土に還る分)の残りを人間がいただくのがちょうどいいバランスです。
しかしそれでは食べ物が足りない(実際には足りないのではなく、3分の1を捨てているけれど)し、機械での大量生産が難しいから、スタンプのように画一化するためにF1や遺伝子組み換えで消費者が喜ぶように「食べ物」という生き物を変えてしまいました。
※農家さんの問題ではなく、消費者の意識の問題です。
植物は、子々孫々と種を継いで環境を記憶し、強さを身に着けます。
ですが、その「新しい生物(品種改良や遺伝子組み換えをされた野菜やお花たち)」は、今の環境になじんでいなくて弱いのです。
そこで農薬や化学肥料が必須のアイテムになってしまい、さらに環境や私たちの体を蝕んでもいます。
そうやって人為的に、他の生物や土に還る分まで独占してきました。そうして、他の生物たちはたくさん飢えたり人間に殺されてきました。
その影響は、人間だけでなく、他の動植物、地球に大きな危機を与えてしまいました。
その危機がちゃんと私たち人間に返ってきているのです。
↑ 環境先進国と言われるドイツでさえこの状態なのです。
日本での環境破壊は、産業革命や明治維新から大きく始まり、特に戦後が著しいのです。
更にその中でもここ数10年が異常な破壊スピードです。
私たちは、自分達が苦しむような選択を繰り返してきました。
今までどおりに悪循環ループに行くのか、それとも好循環ループに行くのか。
方向転換をする時には、強いブレーキも必要です。
みんなが正視をしたら、これまでのように脳の無意識の選択に任せるのではなく、自分達で選択し直して、好循環ループに行くことも可能なのです。
そして環境問題は、悟った悟っていないに関係なく、連帯責任なんですね。
今日はここまでにしておきますね。
最後までお読みくださってありがとうございました。