そうだ!お金の問題を何とかしよう!(2)
お金、大切ですよね。
お金がなければ何もできない、今はそうなってしまいました。
ところがお金はただの「引換券」だったというお話を前回しました。
今のシステムがもう「詰み」状態で、どうにもならないことも。
こんにちは!シリウス洋子です。
今日は、前回の記事(↑)の続きです。
(1)前回のおさらい
ブルシット・ジョブが私たちの苦しみの根源であり、これをやっている限りは、ずっと辛い労働とお金に縛られっぱなしなんですね。
ちょっとずつお金の呪縛から離れていきましょう。
前回の記事でご紹介した動画を観てくださった方には、一体何のために働いているんだろう?
って疑問に思った方も多いかもしれません。
お金という引換券にくっついてくる「金利」というもののために私たちは、働いているのかもしれませんね。
国単位で観れば、「政府の借金、国の借金」を返さなきゃいけないと教えられて(財務省や池上彰さんから?)
「財政収支、財政黒字、プライマリーバランス」
のために
「緊縮財政」を敷いてきたけれど、それが全くの間違いだったということならば?
家庭で言えば、お父さんが家族から借金をしていても、実はお父さん(国)はお金を作ることができて、いくらでも返済することができるということです(ただし、インフレに注意)。
なので適正な金額のベーシックインカムも可能なのですね。
そして、税金で提供される公共サービスや富の再分配機能を私たち自身が担っていけば、税金も要らなくなって、やがてはお金の要らない世界へ移行していけるんですね。
じゃあ、何のために今、私たちは苦しい労働(ブルシット・ジョブ)をしているのかと言えば、こうしたことを多くの人が知らないからということと、お金がないと何もできない人が増えたからですね。
次は、これを見ていきましょう。
(2)ブルシット・ジョブをやめよう
①ブルシット・ジョブとは
ブルシット・ジョブとは、「クソどうでもいい仕事」なんて呼ばれることもあります。
まずは、この言葉が有名になった端緒となったと思われる本からご紹介します。
そして何と、
「「クソどうでもいい仕事」は実在する。どころか、4割くらいの人が自分の仕事がそうであると知りながらそれに従事している。」
とも書かれています。
皆さんのお仕事はいかがですか?
もし本当に4割もの人がこのブルシット・ジョブをやめたとしたら、人類に与える影響は相当に大きいでしょうね。
②もっと広くブルシット・ジョブを探してみる
実は私は、たぶんさっきご紹介した本よりも広く「無くなっても困らない仕事」の範囲を大きくとらえています。
その理由はこうです。
本来は、人が一人生きるのに必要なものはそんなに多くありません。
食べるものも、着るものも、住む場所も、1人では限られた分だけです。
でも、ちょっとした欲望が、必要な分以上に物質やサービスを求めます。
それが経済成長になってお金が回り、景気が良くなってみんなはもっとたくさん欲しいものが買えるようになります。
CMは消費を煽り、様々なダメ出しをしたり、今の生活をもっと「豊かに」しようと仕掛けてきます。
ダイエット、薄毛、脱毛、家電、車の買い替え、etc.
頻繁に繰り返されるごくわずかな違いしかないマイナーチェンジ
自分では修理できない製品
耐用年数を短くなるように作る製品
ちょっとした違いを作ってこれまでとは別の部品を買わないと使えない新商品
みんなも買っているからと勧める商品
内容は大して変わらないのに新しく発売する本
○○をすれば幸せになると誘うスピリチュアルセミナー
わかりにくくして、専門家を必要とする手続き
そのために必要な従業員、設備、建物など。
それを管理するために必要なコストや時間。
私たちは、どれだけの命を削って今の生活を維持しているのでしょうか。
本当は私たちが生きるために必要なことはとてもシンプルで、ごくごく少ないはずなのです。
③ブルシット・ジョブの代償
しかし、欲望には切りがなく、「もっともっと」と求め続けます。
便利でキレイで安全な生活。
今の私たちの平均的な生活は、そんなに「贅沢」ではないと感じるでしょう。
でも、地球から見たら違うのです。
それを教えてくれるのがエコロジカルフットプリントです。
私たちは今、世界的に見ても高くない賃金で働き、貧困になる人も多いのに、違和感がありますよね。
そんなに贅沢な生活はしていないんだけどな……という方もいるかもしれません。
この数値は、こうやって出されているそうです。
↓
エコロジカル・フットプリントとは?早わかり解説 |WWFジャパン
つまり、バイオキャパシティ(生物生産力)を超えて消費をしているということです。
森の木々や海の魚を過剰に利用したり、温暖化の原因になる二酸化炭素を多く排出すれば、それは地球環境を傷つけ、余計な負荷をかけているんですね。
これは、未来に受け取るべきものを前借り【未来からの前借り】しているのと同じことです。
私たちは、この異常さに気づきません。
それは、経済成長のために、給料のために、今の仕事が必要で大切だと思い込んでいるからでしょう。
④そのお仕事は本当に必要ですか?
そこで前回のお話を思い出してください。
本来は必要ない金利の支払いのために、私たちがどれだけの時間と労力を費やしてきたのかを。
今、そのお仕事は本当に必要ですか?
なくなってしまったら、世の中の人は困りますか?
そうでもないなぁっていうお仕事も多いのではないでしょうか。
⑤ブルシット・ジョブを強制終了される時がやってきた
私たちは、金利の支払いのために、また、経済成長という「借金を増やす」ためにどんどん生産をしてどんどん消費をしなければならない生活をしてきたんですね。
大量生産のために資源をどんどん採掘、消費し、大量に出たゴミを捨てる場所がなくて困っています。
それで地球がもう「やめて!」とストップをかけているのが「災害」とも言われていますし、私もそう思います。
地球は有限な資源ですし、自然界での生産スピード(生物生産力)はそんなに速くはありません。
水のろ過も自然状態では、微生物の分解や岩、土を通してゆっくりと行われるものですが、人間は大量に水を使いたくて、浄水場で塩素消毒して水を無理くりに供給しています。この塩素がまた人体に大きな影響を与えています。
人間の都合(経済)のために、地球という私たちの家、母を壊してきて、いよいよ崩壊寸前になって初めて気づいたというのが現在です。
そしてこういうことになるんです。
(3)現在の未来予測
正直いま地球がヤバいので、気候変動アクションガイドを作りました。地球温暖化で何が起こっていてこれからどうなるのか、どんな対策が効果的か、個人でできるアクションなどまとめました。気候変動対策は我慢するものではなく生活をより豊かにするものです。対策を考えるきっかけになれば嬉しいです。 pic.twitter.com/7yhOwvZCRJ
— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2021年11月16日
一体私たちは、何をやってきたんでしょうか。
お金という引換券のために、それも大きな問題でもない「国の借金」を返済するためにあくせく働き、自分を壊し、家族を壊し、地球を壊し、その結果、自分達の存続さえ危なくなってしまったんです。
2100年に今のままの生活ができているとは限りません。
いえ、このままではできないと言われているんです。
以前、気象予報士の天達さんも同様に予測していました。
それは、2100年(今から79年後)よりももっと早い2050年(今から29年後)の未来予測だった気がします(記憶違いかもしれません)。
夏の日中温度が暑すぎて外出できずに夜型になってしまうと。
それだけならまだいいのですが、そんな高温でまともに育つ野菜はほぼないでしょう。春先に育ち始めた植物たちはほぼ枯死してしまうでしょう(実は今現在もすでにそうなりつつあります)。
全てが施設栽培にするとして、そのための冷房はどんなエネルギーで賄いますか?
今でさえエネルギー問題が解決していないというのに。
全ての動物を屋内の設備で完全に飼育したとしても、どんどん病気になったり死んでいくでしょう。
牛、豚、鶏などが食べる穀類(牧草、トウモロコシなど)でさえ育たなくなれば、もう肉食だってどっちみちできなくなる可能性が高いですよね。
(4)食糧・食料がなくなる?
今出回っている夏野菜は、春に植えて夏に収穫できるものです。
秋野菜は、夏に蒔きます。
この二つは、高温すぎるともう食べられなくなってしまうかもしれませんね。
食べられたとしてもとても値上がりしているかもしれません。
ハウス栽培の農家さんは、現在の原油高でコストが大変すぎて困っています。
それでなくても農家さんの初期投資(トラクターや農地取得など)や維持費(肥料、農薬代も含み)は高額で、経営が大変です。
また、途中でもう農家をやめようと離農した時に借金だらけになっていることが問題視されているのです。
それに加えて今は、高齢化した農家さんが大量にやめる時期を迎えつつあり、農家さんに食料生産の全てをお願いしていることにも大きな問題があるのです。
つまり、お金がたくさんあっても食べ物が買えない時代がやってくるかもしれないということです。
さて、私たちは、どうしたらいいのでしょうか。
(5)お金や誰かに依存している今の生活を改めてみる
ここまで読んでくださった方はもう気づいていらっしゃると思います。
お金がどんなにあってもあまり意味がないどころか、悪影響しかないのかもしれないと思ったかもしれません。
そして私たちは、火星などに移住できない限り、この地球で暮らさなければなりません。
だったら今の私たちにできることは何なのか、今ここで真剣に考えなければなりません。
次回は、この辺をお伝えしていきます。
最後までお読みくださってありがとうございました!
またね!