あなたの辛さ、苦しみの原因④「不幸な幸福者」※加筆在り(下線部分)
「不幸な幸福者」なんて、あり得るの?
実はエゴちゃんには、大きく分けて2つの種類があるんですね。
それが
「あなたに✖をつけるエゴちゃん」
と
「あなたに〇をつけるエゴちゃん」
なんです。
こんにちは!シリウス洋子です。
今日もお読みくださってありがとうございます♡
「苦しみの原因がエゴちゃんで、
でも〇をつけるのもエゴちゃんってどういうこと?」
って思いましたよね?
私たちは、ずっと自分を押し殺して生きてきました。
私たちの自動思考は感情を生み、苦しさを教えてくれるのですが、この感情を感じない、感じていても自覚していない方がとても多いのです。
反対に、自覚している方は、もう悟っているのではないかというくらい、私たちは自分が苦しいことに気づいていません。
「インナーチャイルド」なんてよく呼びますが、子供の頃の辛い体験をして悲しんでいる自分がずっと置いてけぼりになっているんですね。
子供の頃に悲しい思いをしなかった方は、そういうものがなく、大らかでまっすぐに育っていると思います。
日本の家族はほとんどが機能不全家族だと言えるのではないでしょうか。
つまり、ほとんどが毒親育ち。
そんな毒親も毒親に育てられ、負の連鎖が先祖代々続いているのだと思います。
それでも昔は寿命が短かったので、そんなに悲しみが濃縮される前に命を終えていたので、現代人のようには苦しんでいなかったと思います。
でも今は人生100年時代です。
先祖代々続く苦しみが受け継がれるに連れて濃くなっていくというのに、それを感じる期間も長くなってしまっているんですね。
ある意味、生き地獄とも言えるわけです。
話を戻しますが、自分の感情を押し殺していると、体に不調が出てきます。
私たちの感情は、ずっと押し殺している悲しみ、怒りを教えてくれているのです。
親に愛されなかった自分、期待に沿えなかった自分、親に守ってもらうべきだった時に放置された自分。
これを見てあげることで、信念バイアスも認知の歪みもだんだんと消えていきます。しっかりと感じてあげてくださいね。
でも、エゴちゃんの殻を破る時と同じく、とても勇気がいることです。
過去の触れられたくないものは、記憶自体がなくなっている場合も多いし、できれば封印しておきたいものですよね。
1人で過去と向き合うのはなかなか大変です。
フラッシュバックもあるので、重いものを持っている場合には、臨床心理士さんなどの心理の専門家に依頼してみてください。
お話を戻しますね。
本日の本題です。
「不幸な幸福者」です。
実はエゴちゃんには、
①自分を否定する「本当は〇なのに、✖をつけるエゴちゃん」
と
②自分を肯定し続ける「本当は✖なのに、〇をつけるエゴちゃん」
とがいます。
「え?苦しいんだから、〇をつけられればいいんじゃないの?」
って思いましたか?
そうなんですね。自分に本心から〇をつけていればいいんですね。
でも、問題なのは、〇をつけて怒りや悲しみを誤魔化してしまうエゴちゃんなんですね。
例えば「俺様は偉いんだ、すごいんだ!」っていう承認欲求が強くて、プライドが高い状態です。
これは悲しみを抱えているんだなってわかりやすいですよね。
「だって絶対に俺は間違ってないもん」
っていう声もありますよね。
悲しみが癒されて満たされていれば、過度な承認欲求は起きないし、プライドではなく誇りを持ちますよね。
そして他者に思いやりや慈悲が出てきます。
でも、こういう人は多いと思いませんか?
※善悪で判断しないでくださいね。私たちは誰しも人間をやっている限りは不完全なのだから。
さっきも書きましたが、ほとんどの方は悲しみを抱えて我慢しています。
なのにちょっとした成功体験、ちょっとしたスピリチュアルでもこういうことは起きるんですね。
それが、2つ前の記事の
①ワクワク・ポジティブ思考
②好きなこと、喜ぶことだけする
③全ては完璧
④そのままでいい
⑤ネガティブにフォーカスしない
⑥ジャッジメントをしない
でもあるのです(詳しくはまた今度)。
「悲しいからこそ笑おうと言うじゃない?」
って思いましたか?
そうですね。すぐに消化できそうなものならそれでいいと思います。
笑っているうちに忘れてしまうくらいの軽度のものなら。
戦争のような過酷体験であっても、時間が経過して感情が大きく乱されなくなった人ならば。
でもまさに今、悲しくて悲しくてたまらないのに、我慢して我慢して我慢を重ねて笑っているのなら……。
ご自分の感情に素直になってあげてください。
悲しい時に泣いてあげないなんて、可哀そうではないですか?
あなたのことは、あなたしか守ることができないのですよ。
あなたを救える人は、いつどんな時であっても、究極的にはあなた自身でしかないのです。
だから、「悲しい」というお気持ちを大切にしてあげてくださいね。
また話を戻しますね。
①の否定エゴちゃんが強く残っているのに②の肯定エゴちゃんが強くなると、
②のワクワク・ポジティブ思考、ハイテンション、無理くりな自己肯定で、悲しみのエゴちゃんが余計に辛く、もっと泣いてしまいます……。
だって見つけてもらえなくなっちゃってますから……。
①の✖をつけるエゴちゃんだけなら、自己観察と自己受容で癒されていくのですが、
②の状態は、①があることを認めたがりません。
弱い状態を必死に隠しているんですからね。
「自分は大丈夫だ、問題ない、俺を理解できないあいつが悪い」と
ずっと誰かの責任にするだけで、自分のことを省みません。
自分が起こした不調和も「全ては完璧」と言って誤魔化してしまいます。
引き寄せの法則をがんばったりしても、自分だけを満たす願いばかりです。
そのままでいい、好きなことだけやる、楽しいことにだけフォーカスすると鵜吞みにして、自己愛に走ります。
今の私から見たら、最も辛そうな状態です。
でも本人は「幸せ」だと思っているのです。
私もこんな経験もありました……(笑)
でも自己愛は不調和ですね。
「私」とは全てなるものなのだから、周りや地域、地球と調和していくことが大事です。
そして今、日本人は、日々の生活で地球を壊し続けています(エコロジカルフット。2017年は地球2.9個分の過剰なぜいたく生活)。
自分の好きなことが自分だけを満たすことならば、母なる地球はどんどん壊れていき、人間も住めなくなってしまいます。
悲しみと怒りが癒えていない状態で②の〇をつけるエゴちゃんが強くなると、こういう環境問題にも無関心になっています。
政治は命のルール、命の選別をする仕組みです。
こんなに多くの人が亡くなっている今でも、スピリチュアルで霊性を高めようと言っているのに政治に無関心なのです。
霊性とは何でしょうか。慈悲の心は関係ないのでしょうか。
おかしいと思うのは私だけでしょうか?
そんなわけで今回は、エゴが重なって元のエゴ、悲しみや怒りが見えなくなり、自分は幸せだと思ってしまっているというお話でした。
いよいよ次は、答えのお話に入っていけそうです。
たぶんですが(笑)
今日もお読みくださってありがとうございました。
いつでも皆さまが心から癒やされるよう、お祈りしています。
またね!